【イスラエル】一軒家に100人を閉じ込め戦車砲で砲撃

エルサレム高橋宗男】国連人道問題調整事務所(OCHA)は9日、パレスチナ自治区ガザ地区
ガザ市近郊のザイトゥン地区で、イスラエル軍によって誘導される形でパレスチナ人市民約110人が
集まっていた1軒の住宅に、同軍が複数回砲撃を加え、子供を含む約30人が死亡したと発表した。
負傷者が運び込まれた同市のシーファ病院は死者数を32人としている。

OCHAは住宅内にいた半数は子供だったとし砲撃を非難、同病院の救急医療部長も「虐殺だ」と非難している。
イスラエル軍毎日新聞の取材に対し「情報を持っておらず、調査する」とコメントしている。
OCHAによると、イスラエル軍は地上侵攻を開始した3日夜から7日にかけてザイトゥン地区全域で
集中的な砲撃を行っていた。その間、救急隊の同地区入りを妨げた。
砲撃から生き残った主婦、オーラさん(29)が、ガザ市在住の毎日新聞助手に語った話によると、

数十人の武装イスラエル兵が4日朝、ザイトゥン地区の一角に固まって住む市民100人以上を、
銃を突きつけて1軒の建設中の平屋建て住宅に集め、「動くな。何もするんじゃない」と言い残し、立ち去った。

ところが5日朝、戦車が住宅を砲撃、1発は住宅を直撃し、もう1発は敷地内に着弾した。オーラさんの
子供6人のうち2人は死亡。オーラさんと夫は、負傷した他の子供たちを抱きかかえ外へ避難したという。
オーラさんは「半分屋根のないような狭い住宅で、私たちは羊のように押し込められていた」と語った。

OCHAによると、一部の生存者は主要道路まで2キロ歩き、通りかかった車で病院に運ばれた。
5カ月の乳児を含む子供3人が病院到着直後に死亡したという。

赤十字国際委員会は7日、3時間の攻撃停止時間中に初めて同地区に入り、砲撃された住宅を含む
3軒の住宅で15体の遺体を発見、負傷者18人を含む生存者計30人を救出した。しかし、
同地区内では大掛かりな軍事作戦が行われ、依然として相当数の死傷者が取り残されたままとみられる。
1月9日21時2分配信 毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090109-00000115-mai-int




イスラエル軍パレスチナ人を地上から1人も残さず滅殺したい様子。わかりかねます。